【スポーツ情報局】

 五輪担当記者:これって事実上の“続投表明”でしょうか。国際バスケットボール連盟(FIBA)から国際試合出場停止処分を受けた日本協会(JBA)は3日の臨時理事会で改革にメドがつき次第、理事が総辞職することを決めました。ただ、その時期はあいまいで…。丸尾充会長代行(66)は「『このタイミングだ』とは言いにくい。FIBAからタスクフォース(TF=第三者委員会)チームが来る」と言葉を濁しましたね。

 デスク:JBAは今月中旬にもFIBAが送り込んでくるTFに、人事を含む“全権”を掌握されるんだろう。本人たちがいくら一緒にやっていくと言っても、FIBAが強権を発動するんじゃないのか。

 記者:それが、そこまでの強制力はないようで。丸尾氏は「たとえば『丸尾が気に入らないから辞めろ』とか言えない。言える権利はないでしょう。(理事選任の)仕組みを変えるということ」と強気でした。

 デスク:FIBAは今の理事会がダメだから改革しに来るんだろ。

 記者:理事の任命責任を負う評議員からは、理事の即時退陣を議題とした臨時評議員会の開催を求める要求書が提出されています。この日、一部の理事からも「日本は国際ゲームに出場できない。一刻の猶予もない。早急に開くべき」と賛同の意見が出されました。しかし、理事会は「FIBAが来て、説明できる段階で」との意見多数で、臨時評議員会の開催を来年1月中旬に先送りすることで一致しました。

 デスク:最後までやり遂げることが責任の取り方と思っているようだけど、国まで腰を上げざるを得ない状況を作った今の理事たちに何の期待があるのか。往生際の悪さだけは一流だな。