韓国メディアが東京五輪の感染対策における組織委員会の対応の悪さを猛批判した。

 韓国紙「朝鮮日報」は、東京五輪の開催に伴う新型コロナウイルス感染対策の現状を特集。組織委員会の対応を強く非難した。

 韓国内のあるメディア関係者は「最近東京五輪に向けて出国を準備して青天のへきれきを迎えた。組織委員会が独自に開発したインターネット防疫情報サイトと連絡先の電子メールを介して関連書類をすべて提出したが、5日間も沈黙していた担当者が出国前日の午後6時40分になって『審査が通らなかった』と知らせてきたのだ。特別な理由は書かれていなかった」と対応の遅さを糾弾した。

 このメディア関係者は「何が間違っていたのか、変更の必要があるのか教えてくれる必要があるのではないか」と不満を口にしたという。

 また同紙は「複数のメディアが、出国日未明に『承認がされないからスケジュールを変えることができるか』とのメールを受け取った。このために数人の取材スタッフが泣く泣く来日を見送った」と指摘。

 その一方で「入国を強行した他のメディアは、実質的に無事通過した」と手続きを無視して〝強行突破〟した韓国メディアもあるようで、今後大きな問題になる可能性がある。

 組織委員会が作成した防疫システムが機能しておらず、組織委員会の仕事が頻繁に麻痺していることも暴露された。

「緊急事案も2~3週間過ぎてから処理が行われるのは当たり前になっている。コールセンターを開設しても常時連絡が途絶えがちだ」と不満が爆発。「日本に入ること自体がオリンピック種目のようだ」と強烈に皮肉った。