東京五輪金メダル大本命のバドミントン男子シングルス世界ランキング1位・桃田賢斗(26=NTT東日本)が12日、オンライン取材に応じ、今年4月から所属するNTT東日本と〝プロ契約〟に変更したことを明かした。

 同社バドミントン部の須賀隆弘総監督は「これからより一層バドミントンに集中できる環境、バドミントン発展のために活動しやすい内容に変更しました。プロ契約としてとらえていただいても差し支えないです」としたうえで「これまで通りNTT東日本の社員の一員、チームの一員であることは変わりありません」と説明した。

 新たな契約で東京五輪へ向かう桃田は「バドミントンに集中させていただける環境を作ってもらって、より気持ちが引き締まりますし、その分、結果で恩返しをしなければいけないと思っているので、責任感を持って頑張っていきたい」と意気込みを語った。

 桃田はこれまでNTT東日本に「正社員」として所属。16年リオ五輪前に賭博問題を起こし、謹慎中は職場で会議のメモを作成するなど地味な業務も行ってきた。その一方で厚いサポートを受け、かねて感謝の言葉を口にしてきた。

 記者会見では必ず冒頭で「NTT東日本の桃田です」と社名を入れることを忘れない。今後は「契約社員」となるが、一方で「プロ」として東京五輪金メダルをつかみ取りにいく。