日本近代五種協会は3日、都内で会見を開き、東京五輪日本代表に内定した男子の岩元勝平(31=自衛隊体育学校)、女子の高宮なつ美(29=警視庁)、同・島津玲奈(30=自衛隊体育学校)が意気込みを語った。

 2大会連続出場の岩元は「リオ五輪(29位)では独特の雰囲気にのまれて思うようなパフォーマンスができなかった。得意のレーザーランまでに上にいたい思いも強く、フェンシング、水泳、馬術でポイントを重ね、得意のレーザーランで逆転したい。メダル獲得に向けて頑張ります」と目を輝かせた。

 また、リオ五輪12位の高宮は「1年延期してモチベーションが下がり、大きなケガもして練習ができなくなり、五輪を目指すことが正しいのかどうか分からなくなって不安になった。その中でもたくさんの支えや応援してもらっていることに気づいた。競技ができるありがたみも感じたので前を向いて五輪を目指すことができた」、五輪初出場の島津は「コロナ禍で五輪が開催されることに国民の皆様は賛否両論あると思いますが、その中で皆様に感動を届けらたらいいと思っています」と話した。

 近代五種と言えばフェンシング、水泳、馬術、レーザーラン(射撃、ラン)の5種目を行う複合スポーツ。全く異なる競技をこなす「キング・オブ・スポーツ」と言われるが、お世辞にも知名度は高いとは言えない。それを逆手に取ったお笑いコンビのEXIT(りんたろー。=35、兼近大樹=30)の漫才が昨年、大人気となった。

「オリンピックのチケット当たった! 近代五種、イェ!」(りんたろー。)、「あんま言いたくねーけど、当たりそうだな」(兼近)と、地味な競技をイジった内容だが、競技を知らないファンから「かなり興味がわいた」「五輪で応援したくなった」との声が上がっていた。

 この反響は日本代表選手にも伝わっており、高宮は「私はたまたまリアルタイムで見ていました」という。

「近代五種をネタにしてもらってありがたいです」と感謝しつつも「マイナー的な(ネタの)流れだったので、そこはちょっと残念(笑い)。仕方ないですけど、そこも含めてもっと近代五種を知ってもらえたらなって思いました」とほほえんだ。

 このリアルな声は、EXITの2人に届くか。