W杯開幕戦へ出発の高梨沙羅 スキー連盟の“金欠”にも勝つ!

2014年11月18日 16時00分

ANAとスポンサー契約を結んだことを発表する高梨

 ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(18=クラレ)が17日、W杯開幕戦(12月5日、ノルウェー・リレハンメル)に向け出発した。

 

 今季はW杯個人総合3連覇、世界選手権(来年2月、スウェーデン)での金メダル獲得が目標。「新しい気持ちで新しいシーズンに向けて挑んでいきたい」と意気込んだ。4月から飛び級で女子大生となり多くの刺激を受け「世界観が広がったことはよかった」。真っ黒なロングヘアはひと際目を引き、表情もグッと大人っぽさを増した。

 

 この日はANAとスポンサー契約を結んだことも発表。また、W杯個人最多勝利数(24回)とW杯総合優勝数(2回)がギネス世界記録に認定されたことから認定証も授与された。

 

 全てが順調そうにみえるが、一方で今季は自力での準備に追われた。全日本スキー連盟は「カネがなくて(一部選手は)遠征も行けないくらい」(同関係者)というほど深刻な財政難に直面。強化は昨季の“現状維持”すら困難な状況に陥った。女子代表の躍進を支えた元オーストリア代表ヘッドコーチのツイッター・ヤンコ氏(43)との契約は「予算の関係」(斉藤智治ジャンプ部長)で延長せず。また体のケアに不可欠なトレーナーの遠征帯同も見送った。

 

 しかし、女王・高梨にとっては2018年平昌五輪に向けた大事なスタートの年。ヤンコ氏とは個人的に契約を結び、トレーナーも自前で確保した。すべてはジャンプの質、成績ともにさらなる高みを目指すためだ。「平昌オリンピックに向けて技術面と精神面を鍛えていきたい」。高梨は揺るぎない決意で、シーズン初戦に臨む。