ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(18=クラレ)が17日、W杯開幕戦(12月5日、ノルウェー・リレハンメル)に向けて出発した。

 個人総合3連覇がかかる高梨は「夏場にしっかりした土台をつくることができた。技術面はもちろん、精神面も磨き上げて試合に向けて頑張りたい。今シーズンは世界選手権(2月、スウェーデン・ファルン)があるので、そこに向けてレベルアップしていきたい」と意気込んだ。

 4月に日本体育大学に飛び級で進学し、女子大生として初めてW杯を迎える。「たくさんの友達ができた。みんな一つ上のお姉さん。自分の世界観が広がった」と新たな刺激をもらい、2018年平昌五輪への第一歩を踏み出す。しばらく学校に行けなくなるが、遠征には勉強道具も持参し、リポートも提出するという。

 出発前にはANAとスポンサー契約を結んだことが発表され、さらにうれしい出来事もあった。昨季までに挙げたW杯個人最多勝利数(24回)とW杯総合優勝数(2回)がいずれも女子の最多記録として、ギネス世界記録に認定されたのだ。

 認定証も授与され「努力を忘れず、常に挑戦し続けていきたい」と決意を新たにした高梨。記録の更新はこれからも期待されるが、まずはジャンプの内容の向上を目指す。