7月23日に開幕する東京五輪では、新型コロナウイルス対策として、公私ともに厳しい規制が設定されていることを韓国代表選手が懸念していると同国メディア「世界日報」が伝えている。

 同メディアは「東京五輪は選手たちが試合のほか、どのような出会いと交流も厳しく禁止されて祭りの雰囲気を味わうことができない〝隔離オリンピック〟になる見込みだ」と指摘。感染を防ぐため、バブル方式による隔離生活を強いられるが、規則を破った場合に大会追放などの制裁を受けると伝えている。

 また、選手村入りは試合5日前からで試合後も2日以内に退村しなければならない。しかもアスリートは毎日、新型コロナウイルスの検査を受ける必要があるなど「あまりにも厳しい規制が競技力にも悪影響を及ぼすという懸念も大きい」という。こうした状況に韓国射撃のキム・ミンジョンは「試合直前まで現地射撃場で訓練できないことがあることを知っている。日本の選手たちだけ有利だろう」と語っているという。

 実際に、母国開催とあって日本選手に〝ホームアドバンテージ〟はあるだろうが、大会期間中は国内外の選手全員に厳しい規制が適用されることから、事前の準備については差はないはず。しかも韓国ならば移動時間も少なく、大きな負担にはならないとみられているが、大会に向けてアスリートたちは不安を募らせているようだ。