<カメラ窃盗>冤罪主張した冨田 正式裁判を検討

2014年11月07日 11時17分

会見で頭を下げる冨田

 9月に韓国・仁川で開催されたアジア大会期間中に、韓国通信社のカメラを盗んだとして略式起訴された競泳男子の冨田尚弥(25)が6日、名古屋市内で記者会見を開き、冤罪を主張した。

 会見には約100人の報道陣が集まった。冨田は罪を認めてしまったことに「僕が強い心を持っていればよかったが、心が弱くて大変な迷惑をかけてしまった。申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話した。

 韓国警察から「素直に応じれば刑が軽くなり大ごとにならない。応じなければ韓国に残らなければならない」と言われたことで、日本に帰れなくなる不安や、アジア系の男の話をして事態が大きくなり日本水連などに迷惑をかけるため、認めてしまったという。

 今後については「司法の場で解決するなら、正式裁判をするかどうかを考える」(國田弁護士)。早ければ今月末にも判決書が名古屋の総領事館を通じて送られる見込みで、到着後7日以内に正式裁判の申し出ができるという。さらに冨田側は日本国内世論を受け韓国警察が再捜査をすることも希望している。

 冨田は選手団追放処分や選手登録停止処分を下したJOC、日本水連には「自分が罪を認めてしまったから、自分が悪い」と処分撤回を求める気持ちはない。今後についても「今は泳ぐ気持ちはないし、続けるのは難しいと思う」と現役引退が確実。寂しい競技人生の幕引きになりそうだ。