大御所への特別待遇に非難の嵐だ。東京五輪の開幕まで残り40日を切った中、国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ副会長(71)が15日早朝に来日。入国前の抗原検査を経て、都内のホテルに入った。

 コーツ副会長は、東京五輪の開幕日(7月23日)まで滞在し、開催の最終準備に携わる予定。
大会組織委員会によると、新型コロナウイルス感染症対策として、入国後3日間は完全待機が求められるが、4日目以降は制限が緩和され、条件付きで活動が可能になる見通しだという。

 ただ、厚生労働省のホームページには「全ての国または地域を出発し、日本に到着する航空機及び日本の港に入港する船舶に乗って来られた方については、検疫法に基づく隔離(入院)・停留が必要となる場合があるほか、検疫所長が指定する場所(自宅等)において14日間の待機をお願いすることとなります」と記されていることから、ネット上では「なんで2週間じゃなくて、3日なの?」「ザルの抗原検査で入国、うれしく無いです」などの意見が聞かれている。

 また、先月21日には、緊急事態宣言下での東京五輪開催について「答えはイエスだ。我々が示している対策を実行すれば、安全安心な開催はできる」と発言。大きな波紋を呼び、日本国内からは「五輪興味ないし、絶対見ません」「あとの責任全部とってくれるなら好きにしたら」などと皮肉めいた声も飛び出ている。

 いまやコーツ副会長の一言一句に日本国内は注目。反対の世論が高まる一方だが、コーツ副会長は流れを変えることはできるのだろうか。