東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)が11日、都内で定例会見を行い、あのフレーズについて私見を述べた。

 新型コロナウイルス禍での祭典にあたり、来日する選手、大会関係者、海外メディアらの行動をGPSで管理するなど、厳戒態勢が敷かれる予定。橋本会長と言えば、かねて「安心・安全な大会運営」を標榜している。繰り返されるフレーズにネット上では「抽象的でわかりづらい」「イミフ(意味不明)」といった声も上がっていた。

 橋本会長は「安全は何なのかということが明確に発信できない限り、安心にはならない。安全であるんだということがしっかり伝わらない限り、安心にならない」と真意を明らかにした上で「安心していただくためには厳しい行動規制も敷いていかないといけない」と述べた。

 また、全国各地で東京五輪・パラリンピックのパブリックビューイング(PV)が相次いで中止になっている件にも触れ「コロナ対策の観点からも、この対応は非常に重要である。それぞれの自治体の組長さんとの協議の中で、しっかりとそういった状況であるとすれば、組織委もしっかり対応していかないといけない。より『安心・安全』を考えて、どのように考えていくかが重要。しっかりと受け止めていきたい」と一定の理解を示した。