東京五輪・パラリンピック組織委員会は8日、都内で理事会を開催した。

 冒頭のあいさつで橋本聖子会長(56)は参加した理事たちに開幕まで45日となった大会の準備状況を報告。海外からの入国者、メディアの行動管理について「事前に登録があった場所以外に外出することがないよう、GPS等により厳格に行動管理する」と語り、大会中の医療体制については「現在、医師は9割程度、看護師は8割程度が確保の見通しが立っており、今月中をめどに充足を図りたい。医師の方々の残り1割は応募したスポーツドクターの個々の日程を調整し、対応できないかと考えている」との見解を示した。大会中の一日あたりの医師は最大230人、看護師は最大310人程度を見込んでいる。

 最後に橋本会長は「世界平和のためには人類の分断ではなく団結が必要。スポーツの力で東京大会が人類の団結の機会となり、世界平和への歩みを進めることができるよう、引き続き力を尽くしたい。日本の皆さんには、この大変な時期を乗り越えて集うアスリートたちを是非、ともにたたえていただきたい」と話し、あいさつを締めくくった。