東京五輪・パラリンピックの開催準備状況を確認する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会が19日にスタートした。2014年6月に始まった当会は今回で11回目。大会前最後の実施となる。

 冒頭あいさつで、小池百合子東京都知事(68)は「国などと連携し、都は変異株の感染拡大を防ぐ対策に総力を挙げている」と述べた上で「コロナ対策の切り札となるのがワクチン。高齢者向けについては日本政府が7月末までに終えるとし、都としてもサポートをしていく」と報告した。

 続けて「ワクチンは、コロナ対策の極めて重要な手段。ファイザー社とIOCの提携に感謝するとともに、先ほど、IOCのトーマス・バッハ会長から(選手村の)75%~80%超の方がワクチンを打つ見通しも示していただいた。安心安全につながるカギになると思う」と展望を口にした。

 また、丸川珠代五輪相(50)は「メディアを含めた大会関係者のワクチン接種の協力をお願いしたい。国民のみなさまに安心していただけるように、行動計画に則った活動が行われていることを把握・管理できる対策を作成し、内容を発信することが必要」と訴えた。