【韓国・仁川22日発】アジア大会競泳競技2日目、“水の怪物”萩野公介(20=東洋大)が早くも3冠を達成した。

 初日の200メートル自由形でロンドン五輪自由形2種目金メダルの孫楊(スン・ヤン=22、中国)、北京五輪400メートル自由形金メダルの朴泰桓(パク・テファン=24、韓国)を破って日本新記録で金メダルを奪取した萩野は、この日2種目に登場。午前の予選後には「余力を持って泳いでいる」と話すなど勢いは止まらなかった。

 得意の200メートル個人メドレーでは、最初のバタフライからトップに立つと背泳ぎ、平泳ぎと種目を替えるごとに差を広げる。ラストの自由形も飛ばして1分55秒34で優勝。9月6日の日本学生選手権(横浜)で自らが打ち立てた日本記録にあと0・01秒と迫る好記録だった。

 また、800メートルリレー(小堀勇気、萩野、瀬戸大也、松田丈志)も7分6秒74の大会新で圧勝した。萩野は2日間で4種目に出場し、金メダル3個、銅メダル1個と、メダルを量産している。残りは3レースに出場。24日の400メートル個人メドレーも金メダル候補で、4冠、5冠と可能性が膨らんでいる。