国際オリンピック委員会(IOC)の理事会が12日、スイス・ローザンヌで開催され、東京五輪・パラリンピックの進捗状況に関するプレゼンテーションをオンラインで実施。東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)が改めて開催に自信をのぞかせた。

 冒頭のあいさつでは「日本側が準備してきたことに対して、完全に信頼している旨の発言があった」と明かした上で「テストイベントにおいては海外からアスリート、関係者を招いたが、大きな問題なく大会を開催できた。IOCからはポジティブなフィードバックをいただいた。大会の開催にあたっては、IOC理事会の全面的な支持を得ることができた」と手応えを口にした。

 とはいえ、今も新型コロナウイルス禍が終息するメドは立っていない。海外メディアから「中止に関する議論はあったか」と問われると、武藤敏郎事務総長(77)は「どう開催したらいいのか、観客をどうしたらいいのか、そういう議論をしている。中止がどうのって話はまったく出ていない」と語気を強めた。