日本フェンシング協会は25日、東京五輪代表候補選手21人(リザーブ5選手を含む)を発表した。

 女子フルーレは上野優佳(19=中央大)と、東晟良(21=日本体育大)、東莉央(22=明治安田生命)の東姉妹が選出。リザーブには辻すみれ(21=朝日大)が入った。フェンシング界では初めて姉妹で同時に五輪切符をつかみ取った。

 青木雄介監督(47)は、同日のオンライン会見で東姉妹に言及。「2人とも体格が外国人選手と比べると小柄だが、運動量が高くて、攻撃も防御もオールマイティーにできる強さがある。気持ちの部分でも練習から手を抜かない姿勢を見せてくれていて、それが彼女たちの国際大会でのこれまでの結果に大きくつながっている」と評価した。

 特に姉・莉央のポテンシャルに注目しており「東莉央は今回3番目での選出となったが、アジア選手権や世界選手権などの大きな大会に出場していないにもかかわらず、その他の選手を大きく引き離すW杯のポイントを持っている。東京五輪のときに大仕事をしてくれるという期待がある」とキーマンに挙げた。

 その上で「姉妹の絆でチームがピンチに陥ったときに、何か支え合ってもらえるものがあれば、チーム全体に大きな力をもたらしてくれると期待している」とエールを送った。