国士舘大学に新設されたシンクロナイズドスイミング部が31日、東京・世田谷のキャンパスで初練習を行った。

 監督を務めるのは同大OGで、ロンドン五輪では美女アスリートとして脚光を浴びた元シンクロ日本代表主将の足立夢実氏(25)。現役時代の足立監督と同様、大学に通いながらクラブに所属し、五輪を目指す選手もいれば、高校で競技を退いた選手もおり「技術にばらつきがある。それをいかにチームとしてまとめるかが課題」という。

 シンクロ部としては週2回程度の練習を続け、1か月後に迫る「学生シンクロ競技大会マーメイドカップ」(28日、横浜)での優勝を目指す。大学のシンクロ部は日本初で、他大学を含め、これまではクラブ所属の学生らが参加。国士舘大は昨年、チームで出場し3校中2位だった。

 シンクロといえば、井村雅代コーチ(64)に代表される厳しい指導のイメージが強いが、足立監督は「選手によって、目指すものも違うので、その子に合った指導をしていきたい」。この日の練習は監督、選手とも笑顔が目立つ和やかなムードだった。

 今後は小学生を対象とした公開講座も行う予定。「そのなかで続けたいという子が出てくれば、ここで指導していきたい。2020年の東京には間に合わないけど、将来は純粋に国士舘で育った選手が五輪に出るようになれば、うれしいですね」。名前の通り、若き美人監督の夢が実るか注目だ。