アジア大会ボウリング代表 燃える理由は「田町ハイレーン」

2014年08月31日 16時00分

壮行会を行った「アジア大会」ボウリング日本代表選手団

 9月のアジア大会(韓国・仁川)に出場するボウリング日本代表選手団が29日、都内で記者会見と壮行会を行った。2006年ドーハ大会(男子チーム戦)以来となる金メダル獲得を誓ったが、ボウリング人気復活へ大きな期待を集めている。


 五輪種目ではないボウリングではアジア大会が選手たちの最大の目標。3大会連続出場の佐々木智之(28=プリンスホテル)は「アジア大会までの4年間をひと区切りに考えている。ナショナルチームの選手はみんなそうだと思う」と話した。


 当然、業界の期待もここに集中する。会見では全12種目で「金2個、銀1個、銅8個」(下地一秀コーチ)と目標が掲げられたが、全国ボウリング公認競技場協議会の伊藤博元会長は「2個といわず、全種目で金メダルを取って、ボウリングを盛り上げてほしい」。


 かつての大ブームから約40年、全国に3000軒あったボウリング場は900軒ほどに減少。26日には、多くの大会やテレビ番組の収録に使用されてきた「田町ハイレーン」が来年3月の営業終了を発表した。


「田町に限らず、ブーム時に建てられたビルは耐震や老朽化のため、建て替えが迫られている。採算を考えると、新しいビルにボウリング場が入らないケースが多い」(伊藤会長)。この流れに歯止めをかけるためにも、世間の注目を集めてほしいというわけだ。


 選手たちも状況は理解している。「マカオ国際オープン」(6月)を制し、個人戦の金メダル候補として臨む佐々木は「競技を始めたころからジャパンのユニホームを着た選手にあこがれてきた。自分もそういう存在になりたい」。


 女子のエース格、向谷美咲(22=流経大4年)も「メダルを取って競技ボウリングを多くの人に知ってもらいたい」と声を揃えた。肩書はアマチュアの選手たちだが、競技を背負う“プロ意識”は十分。アジアの舞台でボウリング再興に挑戦する。