東京五輪・パラリンピックの橋本聖子会長(56)が23日、都内で定例会見を行い、アスリート優先の実態について言及した。

 会見で海外メディアから「1年以上も前から日本に来られない留学生がいる。留学生よりアスリートが優先されているのはなぜか?」との質問を受けた橋本会長は「政府の水際対策で決めていくことでありますが、東京大会に対して準備いただいている選手団が優先されていることは事実かも知れませんけれど、そういった一つ一つを万全の態勢で受け入れる態勢を作ることを東京大会で示していくことができれば、早い段階で留学生の皆さんに来日していただくことにもなっていくのではないかと思っております」と話した。

 さらに橋本会長は「どちらが先で、どちらを優先するべきなのかということではなく」と前置きしつつ「この東京大会に向けて政府として受け入れ態勢を作っていただくことになれば、社会が受け入れる態勢を整えることができることになると思います」と持論を展開した。