高橋大輔謝罪で橋本聖子氏に“けじめ”を求める声

2014年08月22日 16時00分

高橋はファンの声援を浴びながら華麗なステップ

 日本スケート連盟の橋本聖子会長(49)がソチ五輪後の打ち上げの際、フィギュアスケートの高橋大輔(28=関大大学院)に「無理チュー」したと写真付きで週刊文春に報じられた件が、まだまだ波紋を広げている。21日、高橋が公の場に姿を見せ、騒動について謝罪した。“被害者”の方が大人の姿勢を示した一方で、渦中の橋本氏は入院を理由にコメントを出したのみ。橋本氏の影響力が強いスポーツ界からは「五輪の申し子」に“けじめ”を求める声が上がっている。

 

 高橋は22日から行われるアイスショーの「フレンズ オン アイス」(新横浜スケートセンター)公開リハーサルに登場。記者会見の最後に今回の騒動について触れ「私事で関係者やファンの方々にご迷惑や心配をおかけし、申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 

 打ち上げで五輪特有の緊張感から解放されたこともあり「最後の最後でお酒が入り、はしゃぎすぎてしまった。もう少し考えて行動しないといけないと、反省しています」。嫌がる高橋に橋本氏がキスを強要したのでは?とパワハラ、セクハラを問われているが「自分ではパワハラ、セクハラは一切ないと思っている。橋本会長はいつも選手を思ってくれ、叱咤激励してくれている」と話し、橋本氏をかばった。

 

 本来の橋本氏は豪快な性格で、男女関係なくざっくばらんに接する人物で知られている。被害者と見られた高橋が自らの口で「パワハラ、セクハラではない」と断定したことで、橋本氏の“罪”は軽くなったように思われる。

 

 ファンから日本スケート連盟への抗議はいまのところ少なく、このまま騒動は終息…と見られたが「嫌だったとしても、所属のボスに嫌だとは言えない」という声が多いのも事実だ。また、ハラスメントではなかったと決着をつけても、「無理チュー」写真の印象は強烈。今後も政界、スポーツ界で影響力を持つ橋本氏を苦しめるのは必至と言える。

 

 特に、スポーツ界では若い選手をサポートする立場にある日本オリンピック委員会(JOC)の強化本部長を橋本氏は務めている。2020年東京五輪に向け日本スポーツ界が活気づくなか、重要なポジション。来月には国際総合大会のアジア大会(韓国・仁川)があり、16年リオ五輪に向けたイベントも目白押し。選手や各競技団体の長を前に、モラルを含めた訓示を述べ、叱咤激励する機会が山とある。

 

 ある競技団体幹部は「このままで、どんな顔をして選手の前に出てくるのですかね。何を言っても、あの写真を見ちゃったら説得力はない。本人がどうにかケリをつけないと」とピシャリ。

 

 橋本氏は騒動発覚後、過労で入院中ということで書面のみで「キスを強要した事実はありません」などとコメントしている。「五輪の申し子」が一体どんな形でけじめをつけるのか。高橋の謝罪を無にしないためにも、「鉄の女」の真価が問われる。