8月14日「水泳の日」制定で水泳離れに歯止めかけられるか

2014年08月15日 16時00分

鈴木大地氏

 この政策が水泳離れを防ぐ起爆剤となるのか。日本水泳連盟は14日、毎年8月14日を「水泳の日」に制定すると発表した。2015年の同日には東京・辰巳国際水泳場で五輪出場選手による水泳教室や親子リレー、シンクロナイズドスイミングのメーク体験などのイベントを開催。16年以降は全国に拡大していくという。都内で会見した鈴木大地会長(47)は「これを機に全国で水泳を普及発展させていきたい」と力を込めた。

 この「水泳の日」、もともとは水泳連盟が1953年に国民の泳力向上や健康増進を目的として「国民皆泳の日」に制定したのが始まり。当初は全国各地で水泳大会が開かれるなどしたが、年月の経過とともに“風化”。今では一般に忘れ去られた存在になっていた。今回のリニューアルで再び国民の水泳への関心を呼び戻す狙いがある。

 一方で、背景には水泳連盟が持つ「危機感」がある。現在の連盟の登録者数は約22万人。12年ロンドン五輪で11個のメダルを獲得したこともあり、増加傾向にある。だが、足元では“水泳離れ”につながりかねない事態になっている。東京都の例では「事故防止」を理由に各プールのスタート台が次々と撤去。小学校の教員免許試験では水泳の実技が廃止になった。

 また、中学・高校の体育授業で選択制が導入され、高校を中心に水泳から武道に切り替える学校が増加しているという。水泳連盟の泉正文副会長(65)は「我々としては非常に危機感を持っている。水泳により親しんでいただくことが『水泳の日』の発足の大きな理由」。思惑通り、競技の普及につなげられるか。