体操界の“はにかみ美少女”に注目だ。世界選手権(10月、中国・南寧)に向けて女子代表の強化合宿が6日、都内で公開された。5月の全日本選手権で個人総合3位に入り、7月の全日本種目別平均台で優勝した15歳の平岩優奈(三菱養和スクール)が初参加。「先輩に迷惑をかけないよう、自分の演技をしっかりすることが目標です」と照れながら話した。

「ほぼ無名の状態から全日本で3位に入り、注目が集まるようになった」(日本体操協会関係者)と人気急上昇中。もともと美しい演技に定評があり、昨年12月に引退した日本体操元女王の田中理恵さん(27)の後継者と名高い逸材だ。

 体操を始めたのは3歳の時から。それまでは水泳を習っていたが「回ったり体を動かしたりすることが、すごく楽しかった」と体操に夢中になった。はにかみながら小さい声で話す様子そのままに、人見知りな性格。それでも、演技は堂々としたもの。2016年リオ五輪、さらに20年東京五輪へも期待が高まる。

 日本女子では最年少で、先輩たちからは「妹キャラ」と言われている。「(世界一の)米国は、みんなで応援したり、しっかりチームになっている。日本もそうなりたいです」とニッコリ。女子体操界の新星が、世界の舞台で一歩を踏み出す。