14~18歳の選手が参加する第2回ユースオリンピック(16日開幕、中国・南京)日本選手団に異例の外出時公式ウエア自粛令が出された。

 1日、都内で監督会議が行われた。南京大虐殺の問題など、歴史的に反日感情が強い南京での開催に、日本オリンピック委員会(JOC)も神経をとがらす。藤原庸介団長(61)は公式行事以外の外出の服装について日の丸や「JAPAN」の文字の入った公式ウエアの着用の自粛を要請。

 万が一のことを想定しての対応で「並んで歩いていたらターゲットになりやすい。であれば、私服のほうがいい」と話した。

 もっとも外出そのものは奨励。「呉の孫権の都だよ。なるべく街を見てきたらいい。見て、知って、考えることをしなければ名選手にはなれないよ」と呼びかけ、将来的に日中関係改善の懸け橋となる選手が多く誕生することを期待した。