自転車競技の新UCIトレードチーム「チーム楽天Kドリームス(TEAM RAKUTEN K DREAMS)」の設立共同記者会見が26日、オンラインで行われた。日本自転車競技連盟(JCF)と株式会社ケイドリームスがタッグを組み、自転車競技トラック種目の強化支援と認知拡大のため、2024年パリ五輪を目指す次世代の選手たちを育成するためのチームで、男子の山崎賢人、松井宏佑、女子の梅川風子、佐藤水菜、鈴木奈央、古山稀絵、吉川美穂、内野艶和の8人が所属する。

 会見に出席した山崎は「パリ五輪を目指すに当たり環境を整えてもらい、国際大会に出て結果を出し、実力を上げていきたい」と意気込んだ。梅川は「このチームに入ってさらにレベルアップできると思う」、佐藤は「自転車に乗り始めた小さいころから五輪に出たいと思っていた。その夢に近づける」、古山は「パリ五輪まで残り3年と短い。九尾の狐のように成長していきたい」、内野は「パリ五輪ではオムニアムでメダルを獲得できるように」とそれぞれ決意を語った。(松井、鈴木、吉川は欠席)

 当チームはUCI(国際自転車競技連合)が認める国際大会に出場可能で、日本自転車競技連盟トラック委員会委員長を務める中野浩一氏は「コロナで実戦の機会が少なくなり、パリ五輪を目指す世代をどうバックアップできるか」と現状の課題があったことを語り、このチームができたことで課題解消につながると喜んだ。

 またファンと一緒になり、チームを盛り上げるためチームマスコットとして平安時代より神獣とされてきた「九尾の狐」を採用。これは選手たちが力強く世界を舞台に戦う姿へ成長を遂げる様を表しているという。

 5月下旬に「レコードチャレンジ」という記録会を計画しており、この模様はネット中継などで配信される予定だ。