ボクシング日本ヘビー級王者の藤本京太郎(28=角海老宝石)は3日、V2戦を9月10日(東京・後楽園ホール)に行うと発表した。昨年11月のV1戦で判定勝ちした竹原虎辰(35=緑)との再戦になるが、意外な不満をぶちまけた。

 自身がメーンイベントを務める興行の前座試合(8回戦3試合)だけファイトマネーとは別にKO賞金が支給されることになったからだ。金額は2R以内なら30万円、4R以内は20万円、6R以内で10万円、以降は5万円。しかも「リング上で、ラウンドガールのハグかキス付きで手渡し」(萩森健一マネジャー)。

 メーンなのに「KO賞金」がもらえない藤本は「相撲だって結びの一番に懸賞がないのは、おかしいでしょう? 何で僕だけ賞金がないのか…」と語気を強めた。ボクサーのファイトマネーは基本的に現金ではなくチケットで支払われ、自ら後援者などに売りさばいて収入を得るパターンが多い。水着美女から受け取る現ナマは、まさに鼻血モノのボーナスだ。

 萩森マネジャーは「日本タイトルはKOを狙って当たり前」と説明したが、それでも藤本が「きっと何かサプライズがあるんですよね?」と食い下がると、同マネジャーも最後はあいまいな返答に終始した。予定外のご褒美を引き出すにはまずはKOで勝利することが条件となりそうだ。