東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)が5日、都内で初となる定例会見を行った。

 首都圏の1都3県で緊急事態宣言が延長されるなど、新型コロナウイルスが終息する気配は見られず、国民からは東京大会の開催を危ぶむ声が相次いでいる。そんな中、橋本会長は「多くのみなさんに私の考えをお伝えして、不安の払拭に努めていきたい」と会見の意図を説明した。

 その上で「これまでも尽力してきたが、大会開催まで4か月あまりとなった。今月(25日)の聖火リレーのスタートに合わせて『聖火リレー・コロナ事態対応チーム』を立ち上げる。(武藤敏郎=77)事務総長をトップにして、本日より発足する」と明かし「安全最優先の東京大会を掲げていることから、全国を回る聖火リレーも安全が最優先になる」と強調した。

 また、東京大会の海外観客の受け入れについては「重要なことなので、IOC(国際オリンピック委員会)、IPC(国際パラリンピック委員会)、国、東京都、組織委員会の5者会議を経て決定していく」と述べた。