シンデレラガールの祖父は平泳ぎの達人

2012年08月06日 18時00分

<ロンドン五輪>鈴木聡美(21=山梨学院大)が競泳女子100メートル平泳ぎで銅、200メートル平泳ぎで銀メダルを獲得した。

 女子200メートル平泳ぎで銀を獲得した鈴木聡美は大きな目を見開きながら、客観的でしかも妙に丁寧な言葉遣いで喜びを振り返った。

「本当にびっくりしていましてね。高速水着時代の日本記録タイムなんて。自分に『おめでとう』と言いたいです」

 準決勝では、優勝した第一人者のレベッカ・ソニ(25=米国)に対して、心の中で「待ってくれ~」と叫びながら追いかけたという。決勝も最後の50メートルを必死に猛追。最後はソニに届かなかったが「一番尊敬している人を、追い詰めることができて楽しかったです」とうれしそうに話した。

 100メートルで銅メダルを獲得したことで人気沸騰。健康的美人は「ルックスは夏目雅子似」「声は小池栄子似」と評判だが、本人は「私、似ていますか? いいんでしょうかね…」と照れ笑いを浮かべた。

 定評のあるキック力は天国にいる父方の祖父・長敏さんの遺伝子を受け継いだ。祖父は元海軍の軍人で平泳ぎの達人だったそうで、鈴木の父・良二さんを背負い、博多湾を泳いだほどのとんでもないパワーの持ち主だったという。

山梨学院大では、神田忠彦監督(53)が課した猛練習を、涙を流しながらこなした。どんなにきつくても「泣くことで強くなる」と信じて泳いだ。「彼女は素直で傲慢さがない。『まだ伸びしろがある』ではなく、『ようやく(力が)掘り出されたところ』でしょう」と日本代表チームの平井伯昌ヘッドコーチ(49)も、さらなる成長を楽しみにしている。

 個人種目でメダル2個獲得は日本女子初の快挙だ。「そんなことやっちゃったんですね、私。日本チームに貢献できてうれしいです」。元気印のシンデレラガールの快進撃は4年後まで続きそうだ。