カーリングの日本混合ダブルス選手権最終日(28日、青森・みちぎんドリームスタジアム)、決勝が行われ、吉田夕梨花(27=ロコ・ソラーレ)松村雄太(31=コンサドーレ)組が松村千秋(28=中部電力)、谷田康真(26=コンサドーレ)組を10―2で下し、初優勝を飾った。

 妹・松村千相手に兄・松村雄が貫録を見せつけた。第1エンド(E)に2点をスチールすると、第2Eに4点、第3エンドにも2点をスチール。第4、5Eに1点ずつを奪われたが、第6Eに2点を取って勝負あり。北京五輪出場に望みをつないだ。

 思わぬ大敗に妹・松村千は大粒の涙。すれ違った兄・松村雄は「最後に1番いいゲームをして勝てたのはうれしい」と喜びに浸る一方で「妹が泣いているのを見ると心苦しい」と苦しい胸の内を吐露した。

 今後は世界選手権に出場予定。7位以内に入れば、北京五輪の国別出場枠を獲得できる。吉田は「技術、メンタルと伸びしろがあるので、詰めていきたい」と闘志を燃やす。無事枠を獲得すれば、日本代表決定戦で北京五輪に出場するチームを決めることになるが、まずは世界の舞台で結果を残したいところだ。