カーリングの日本混合ダブルス選手権5日目(27日、青森・みちぎんドリームスタジアム)、準々決勝が行われ、前年覇者の松村千秋(28=中部電力)、谷田康真(26=コンサドーレ)組は、中嶋星奈、宿谷涼太郎組を9―6で下し、4強入りを決めた。

「今の試合は完全に勝ちを確信したタイミングはなかった。完全に負け試合だなと思った」と松村が振り返ったように、第3エンド(E)終了時点で1―4とリードを許す苦しい展開を強いられた。

 それでも、松村、谷田組の集中力は途切れなかった。谷田が「試合前練習で話したのが、ピンチも来るしチャンスも来るけど、我慢しようって試合に入った」と語っていた通り、第4Eに3点を奪い、流れを引き寄せる。第6Eに再びリードされるも、第7Eに追いつき、最終第8Eで3点を取って勝利をつかみ取った。

 今大会で優勝すれば、日本代表として北京五輪に出場する権利を獲得できる。谷田は「ここまできたら勝つしかないという気持ちでいる。勝つことしか考えていない」と力強く決意した。