東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日、理事会と評議員会の合同懇談会を行い、女性蔑視発言でこの日辞任を表明した森喜朗氏(83)の後任選びの方法を決定した。

 会見に出席した武藤敏郎事務総長(77)は「会長選任は国民にとって透明性のあるプロセスでなければならない。理事会のメンバーから選考検討委員会を立ち上げ、早急に決める必要がある。選考検討委員会の委員長には御手洗(冨士夫名誉)会長にお願いして承諾をいただいた。委員会のメンバーは委員長と相談して決めたい」と語った。

 委員の数はひと桁で男女比は、ほぼ半々とし、アスリート中心で国、都、JOC関係者も入る見通しという。そこで選定した候補者は、理事会の承認を経て正式決定する。

 この日は後任候補の具体的な名前は挙がらなかったというが、資質については「こういう状況での交代なので、五輪、パラリンピックについて何らかのご経験が必要。それにジェンダーイコーリティー、ダイバーシティー、インクルージョンの認識が高い方が必要」と説明した。

 武藤事務総長は具体的な決定時期を明言しなかったが「できるだけ早く決めたい」と語った。