女王が共闘だ。体操女子の新エース、笹田夏実(18=日体大)がスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(17=クラレ)の日体大入学を大歓迎した。

 5日、世界選手権(10月、中国・南寧)の代表選考を兼ねたNHK杯(7、8日、東京・代々木第一体育館)の会見が開かれ、笹田は「まだ私は一度も優勝をしたことがない。NHK杯のタイトルがほしい」と集中力を高めた。5月の全日本選手権では2連覇を達成し「もう2番や3番は取りたくないと思っています」とエースの地位を固めるという。

 一方、新たな刺激になったのが日体大に飛び級合格した高梨の存在だ。3月下旬、イタリア国際の帰路でW杯遠征を終えた高梨と同便となり空港で一緒に写真を撮った仲だ。4月の入学式で新入生を代表してあいさつした笹田は「最近入学してキャンパスにいるとは聞いているので、どこかで会えたら会いたいです」と1歳下の同級生に再会エール。競技は違えど、切磋琢磨できる同期は励みになること必至。笹田の演技にますます磨きがかかりそうだ。