国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長は12日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が女性蔑視発言で辞任したことを受けて声明を発表した。

 IPC公式ホームページでパーソンズ会長は「東京五輪組織委員会での7年間の奉仕とリーダーシップに感謝し、彼の将来の幸福を祈っています。森氏が会長を務めた組織委は、IPCが協力してきた中で最も準備の整った組織委だった」と評価した上で「任命された後継者と協力し、長年にわたって続けてきた素晴らしいパートナーシップを継続することを楽しみにしている」とコメント。

 続けて「過去7日間の国内外の反応を生かし、ジェンダーの代表だけでなく、社会が人種、セクシャリティー、障がい者の多様性や包括性を重視するようになることを心から願っている。この世界は素晴らしく多様な場所であり、社会全体に利益をもたらすために私たち一人ひとりを最大限に活用するために、包括性を受け入れることが重要になる」と真の平等社会実現を訴えた。