東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が4日、都内で会見を行い、聖火リレー問題についても言及した。

 森会長は今回の女性蔑視発言とは別に、自民党での会合(2日)で「(聖火リレーで)有名人は田んぼを走ったらいいんじゃないか」と発言したことで、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(47)が、愛知・犬山市から任命されていた聖火ランナーの辞退を表明した。

 その件についてこの日森会長は「(2日の会合で)リレーに関して質問があり、基本的には密を避けてほしいと。人気のあるタレントさんは、人が集まるところはご遠慮いただいた方がいいと思っている。タレントさんが来れば人が集まってくる。その例で田んぼで走るしかないと言った。田んぼに入れば農作業の迷惑になるけど、空気はいい。そういう意見もあります、ご検討いただきたい、という例として申し上げた」と釈明した。

 今後、著名人の聖火ランナー辞退が続く可能性もあるが「私は走ってくださいとも走ってくださるなとも言う立場じゃありません」との立場を強調した。