村田諒太 驚異的進化でベルト取りプラン前倒し

2014年05月27日 11時00分

笑顔で試合を振り返った村田

 ボクシングのロンドン五輪金メダリストで日本ミドル級1位の村田諒太(28=三迫)が23日、京都市内で一夜明け会見を行った。プロ4戦目(22日)でメキシコのヘスス・ネリオ(25)を6回で倒した村田は「いいところも、悪いところも出たけど、その中でKOできてよかった」と振り返った。


 マッチメークを行う帝拳ジムの浜田剛史代表(53)は「倒しにくい相手をKOすることができた。一試合ずつ成長していると思う」と、怪物の進化に目を細めた。特に敵を沈めた右ストレートの破壊力は評価が急上昇しており、村田に対する周囲の見方も大きく変わってきたという。


 今後、村田は9月中旬~10月初旬にシンガポールで5戦目、年内に国内で第6戦を実施。2015年には米国で世界ランカーと対戦し、早ければ同年中にも世界挑戦の可能性を探る予定だった。だが、帝拳ジムの本田明彦会長(66)は23日に「来年最初の試合で世界ランカー、と考えていたけど、その前(第6戦)にやるかもしれない」と方針転換を示唆した。


「世界ランカー」とは王者に挑戦できる資格を持つ各階級で世界ランキング15位以内のボクサーのこと。村田もランカーに勝てばベルト挑戦の権利を得られるわけだが、プランの見直しは、予想以上に早くプロのリングに適応し、最激戦区と言われるミドル級でも戦える力をつけてきた証しと言えるだろう。


 同時に、村田が世界に近づくほど、テレビ放映権を含めビジネス規模が大きくなるため、日本国内での試合は困難となる。特に米国に本格進出した後、絶望的と見られている。年内に世界ランカーとの試合が組まれれば、それが村田にとって日本での“ラストマッチ”ともなりかねない。