「NFL選手発掘プロジェクト」で日本人初プレーヤーは誕生するか

2014年05月24日 16時00分

 北米4大プロスポーツリーグ(NFL、MLB、NBA、NHL)で唯一、日本人がプレーしたことのないアメリカンフットボールに、新たな人材発掘システムが登場した。有望な中高生を米国に送り込み、現地の学校で鍛えてプロリーグ・NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)のドラフト指名を目指すやり方で、その第一歩が踏み出された。

 先週末に都内で開かれた「ザ・フットボール・コンバイン」。中高生の選手ら24人が参加して走力や跳躍力などの測定が行われた。25日には大阪でも開催され、計約100人から優秀な2人を選び、6月に米国で実施されるナイキ社のコンバインなどに派遣する。

 米国ではコンバインと呼ばれるトライアウト的なテストが各地で行われており、スポーツ用品企業ナイキのコンバインには各大学のリクルーターらが訪れる。スカウトされて入学し活躍すれば、NFLへの道が開ける。

「本当のトップを目指そうと思ったら早い段階で本場に行った方がいい」

 そんな思いを明かすのは、主催するスポーツ選手発掘・育成会社の井上友綱代表(28)だ。QBとして活躍した井上氏は早大卒業後の2009年から12年まで、単身、NFLのコンバインなどに挑むも、夢を実現できなかった。かつてはNFL傘下の欧州リーグが登竜門だったが、07年に終了。日本選手に出場チャンスのあったNFLプレシーズン戦も10年近く行われていない。井上氏は本場でレベルの高い指導を受けることでNFLデビューさせる道筋を考えた。今回の渡航経費はネットを通じて支援を募った。

 日本人の進出が相次ぐ野球はもとより、バスケットボール・NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)では04年に田臥勇太(33=栃木)が、アイスホッケーのNHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)でも07年に福藤豊(31=日光)が出場を果たした。4大プロ競技ではNFLだけが未踏の地。コンバインに参加したQB高荷達也さん(東京・明治学院東村山高3年)は「日本人の力を見せたい」と意気込んだ。