スポーツクライミングの「第16回ボルダリングジャパンカップ」最終日(31日、東京・駒沢屋内球技場)、男女の決勝が行われ、東京五輪代表に内定している女子の野中生萌(23=XFLAG)はファイナルまで勝ち残るも2位となった。

 前日の予選で5課題、この日の準決勝の4課題をすべて完登と圧倒的な強さを見せていた野口は決勝でも第1、2課題をクリア。しかし3課題目で初の未完となり、4課題目も失敗。決勝2完登で、全完登だった森秋彩(17=茨城県山岳連盟)の後塵を拝した。

 試合後は「ファイナルも全完登を狙っていたので残念です」と悔しさをかみしめつつも、「結果だけ見れば決勝でも登れない課題はあった。でも予選や準決勝では他の選手が苦戦している課題をスムーズに取れた。今までやってきたトレーニングは間違ってないという実感はあった」と今大会の収穫を挙げながら、敗戦の中でも強気な姿勢を貫いていた。