bjリーグのプレーオフはいよいよ今週末の戦いで「ファイナルズ」(24~25日、東京・有明コロシアム)進出チームが決定する。今回の「ウイークリーbj」では、初の有明行きを目指す秋田と岩手の激突に注目だ。

【岩手―秋田 10日午後6時、11日午後1時・岩手県営体育館】率いたチームは異なるものの、このカードはともにbj制覇2度の実績を持つ名将対決となる。女子日本代表監督も務めた秋田の中村和雄ヘッドコーチ(HC=73)は浜松の指揮官として2010、11年と連覇。対する桶谷大HC(36)も沖縄を09、12年と頂点に導いた。

 レギュラーシーズンは勝率で並んだものの、直接対決で3勝1敗と上回った岩手が2位に。3位の秋田はプレーオフに1回戦から登場した。相手はbj1年目の青森。3日の第1戦は104―80と一蹴したものの、第2戦(4日)は前半を5点ビハインドで終える。だが若きエース、富樫勇樹(20)の40分間フル出場の奮闘などで86―80と逆転勝利。中村HCは「プレーオフは何があるか分からない」と話す一方で「1回戦から戦えたことで雰囲気を感じられた」と手応えも語った。

 日程面では1週休んだ岩手が有利に見えるが、今季は試合が空いた翌週の成績は4勝4敗。連勝したのは西地区最下位の島根だけという意外なデータもある。東北決戦を制して、有明行きの切符をつかむのはどちらか。