スキー・ジャンプ男子の“レジェンド”葛西紀明(41=土屋ホーム)が、早々と“2世”の育成に意欲を示した。

 16日、葛西は都内で行われた全日本スキー連盟主催のソチ五輪メダリスト顕彰式・祝賀会に出席した。男子ラージヒルで銀、団体で銅メダルを獲得したソチ五輪後に怜奈さん(29、旧姓張磨=はりま)と結婚。「呼び方は怜奈なので『レイチェル』または『レイチェ』と呼びます」とおのろけ全開。怜奈さんからは「ノリチャマ」の略で「チャマ」と呼ばれていることを明かした。

 多忙の合間を縫ってオフにはパラオに旅行し、プチハネムーンを満喫。「順調に幸せな道を歩んできてる。次は子供ができればいい。そして子供を次のオリンピックに連れていきたい。ラブラブ? 間違いないです」と終始、笑顔だった。

 その子供について決めていることが一つあるという。「スキーはやらせたいですね。小さいうちに」。ジャンプ選手になるかどうかは本人の意思次第というが、きっかけは作るつもり。レジェンドの遺伝子を継ぐだけに幼少期に競技を開始すれば、おのずと選手としての期待は高まる。

 結婚で、自身の奮起も必至。怜奈さんをよく知る関係者は「よく空港にも送り迎えしていた。ファンの方が前にいて、本人は一歩引いていた。明るい子で一緒にいたら紀明もよくなる」と太鼓判を押した。2018年平昌五輪で金メダルを目指す葛西にとって、新婚効果は計り知れない。