バドミントンの全日本総合選手権最終日(27日、東京・町田市立総合体育館)、各種目の決勝が行われ、女子シングルスの世界ランキング4位・奥原希望(25=太陽HD)が同3位の山口茜(23=再春館製薬所)をファイナルゲームの末に2―1で撃破し、2年連続4度目の栄冠を勝ち取った。

 全日本の決勝では2年ぶりの顔合わせとなった一戦は大激戦となった。奥原は第1ゲームを失うも第2ゲームを取り返し、迎えたファイナル。一進一退の展開が続き、最後は奥原が勝利を手にした。試合後は「優勝したという実感がなくて終わったなっていう感じ。2人でレベルの高い試合をすることができた。茜ちゃんがいろいろ仕掛けてくる球に最後まで足を出したことが勝因だったと思う」と山口とのライバル対決を振り返った。

 さらに「トリッキーなプレーをする茜ちゃんの球に食らいつくことで、私のディフェンスの堅さは上がっていると思うし、茜ちゃんは私のフィジカルについてくることでもっと上がってくる。お互いを伸ばしていくいい存在だと思っている。茜ちゃんがいつまでプレーするか分からないけど常にそばで、おばさんになっても食らいついていきたい」と自身にとっての山口の存在の大きさを語った。