バドミントンの全日本総合選手権3日目(24日、東京・町田市総合体育館)、男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)が、秦野陸(19=トナミ運輸)をストレートで下して、準々決勝に駒を進めた。

 前日には11か月ぶりとなる復帰戦で、ブランクを感じさせない試合を見せたが、この日の序盤は苦戦した。第1ゲームでは長身の相手のスマッシュにてこずりリードを奪われる展開となる。だが、逆にスマッシュで流れを引き寄せるなど、21―15でこのゲームを先取。第2ゲームでは相手の球を粘り強く拾いながら、球の打ち分けなどコートを広く使ったゲームで21―9と快勝した。

 試合後は「どういう展開なのか覚えてないくらい返すのが精一杯で、1ゲームの出だしはバタバタしてしまった。相手は長身の選手だったので、いつ強打が来るんだろうと思って後手になってしまった」と振り返った。

 だが「昨日は急ぎながらラリーをしてしまい、早く、際どく余裕がない展開が多かったが、今日の2ゲーム目はしっかり相手の動きを見て外して、シンプルに返していく戦術がイメージ通りになってきていたので良かった」と収穫を語った。