F1のアルファタウリは16日、今季F2で総合3位に入った角田裕毅(20)と来季の契約を結んだと発表した。F1の日本人ドライバーは2014年の小林可夢偉以来7年ぶりとなる。

 神奈川県出身の角田は2016年にF4日本選手権にスポット参戦し、いきなり2位表彰台の快挙を達成。翌17年にフル参戦して総合3位、18年には7勝を挙げて年間王者に輝いた。

 その後、拠点を欧州に移し、今年からF2に参戦。3勝を挙げ、年間総合3位に入ってF1参戦に必要なライセンス取得の条件を満たしていた。

 15日にはUAE・アブダビで行われた若手ドライバーらを対象にしたF1のテスト走行に、ホンダがパワーユニットを供給するアルファタウリのマシンで参加。初めて2020年型のマシンに乗り、123周を走破した。タイムは1分37秒557で、全体の5位という好内容だった。

 アルファタウリではフランス人のピエール・ガスリー(24)とコンビを組む。角田はチームの公式サイトに「この知らせを聞き、とても満足している。来季は多くの日本のファンの期待を背負うことを理解している。皆さんと一緒に夢をかなえられるよう、これからも全力で戦っていく」とコメントした。