“愛子ジャパン”誕生? 全日本スキー連盟(SAJ)幹部がモーグルを引退した上村愛子さん(34)の代表コーチ就任を本格検討すると明かした。

 1日、長野市内のホテルで上村さんらが所属する北野建設のシーズン報告会が盛大に開かれた。上村さんはソチ五輪スキー複合銀メダルの渡部暁斗(25)らとともに壇上に上がったが、待っていたのはまさかの赤面タイム。引退した上村さんの2世誕生を期待する進行役の荻原次晴氏(44)が「うちは3人なんですけど」と口火を切ると、五輪5大会で感動を分かち合った母・圭子さん(62)も続く。「愛子にもこの喜びを分かってほしいので…赤ちゃん!」と孫をせがみ、上村さんはタジタジの様子だった。

 一方、今後はスキーやモーグルの振興にも携わっていくという。具体的な活動は決まっていないが、SAJの鈴木洋一会長(69)は平昌五輪でのモーグルチームについて「『チーム上村』もあり」と明言。古川年正競技本部長(66)も「本人の意向があるけど、これまで培った技術を若い選手にぜひ伝えてほしい。まずは私の頭の中で考えていきたい」とコーチとしての代表選出に向け前向きに話した。

 上村さんは直前に行われた引退会見で「すごくやりがいのあることだけど」と前置きしつつ、指導者は時期尚早との見方を示したが、平昌五輪は4年後。家庭を優先させてからスタートしても時間は十分ある。「『チーム里谷』もある」(古川氏)と長野五輪金メダリストの里谷多英さん(37)の入閣も選択肢にあるというが、目が離せなくなりそうだ。