国際スケート連盟(ISU)のオッタビオ・チンクアンタ会長(75)が27日に行われた記者会見で、韓国スケート連盟がソチ五輪女子の採点を巡り審判に対する調査を求め、ISUの懲戒委員会に提訴すると発表した件についてコメントした。「正式に何も受け取っていないので、何とも言えない」としたうえで「いろいろな意見を述べる自由はあるが、誤った行動にはそれを裏付ける証拠も提出してもらわないと」と困惑気味に話した。

 ソチ五輪では、キム・ヨナ(23、韓国)はアデリナ・ソトニコワ(17=ロシア)より得点が下回り銀メダル。自国の看板女王のまさかの惜敗に韓国国内では不満が大爆発した。審判団に過去に資格停止処分を受けたウクライナ人審判がいたことなどで、ソトニコワを勝たせるための「ロシアの陰謀」などと抗議の声を上げていた。

 五輪終了後1か月が経過してもなお収まらないヨナの“金逸ショック”。ISUから「ケンカを売るなら証拠を持って来い!」と言われ、果たして韓国はどう出るか。