難病を完全に克服したら…。ノルディックスキー・ジャンプ男子のソチ五輪団体銅メダリスト、竹内択(26=北野建設)が来年にも結婚する意向を本紙に明かした。すでに婚約者の松田新菜さん(25)と同居中。病気を乗り越え、日の丸飛行隊復活に貢献した竹内が、今度は人生の幸せをつかみ取る。

 今年1月に難病「チャーグ・ストラウス症候群」(アレルギー性肉芽腫性血管炎)の疑いと診断され、それを隠してメダルを獲得。日本中に感動を呼んだ日の丸飛行隊のメンバー、竹内が11日にW杯遠征から帰国した。

 薬は減少傾向にあるが、依然として服用量は多く、ウイルス感染にも神経を使う生活が続いている。それでも、竹内の気持ちは前向きだ。

 今後はオフに入るが「先生も、ボク自身若いし、免疫力もあるからうまくいくだろうってことで例年通り、練習は5月ぐらいから始めるつもりです」と断言した。病名を公にしたことで頼もしい援軍も。「いろんな病院から『検査したい』という話があった」(竹内)。今月末には専門医のいる都内の病院で治療を受けることが決まっている。さらに国際スキー連盟(FIS)のホームページでも紹介され、各国の選手や関係者から激励のメッセージが寄せられたという。

 一方で私生活では、交際中の松田さんとのゴールインを考えている。1歳下の松田さんは約4年にわたり竹内を支え、ソチにも駆けつけて声援を送った。

 竹内は「病気じゃなくてもずっと支えてくれてる。ジャンプがよくなったのも彼女のおかげだと思う」と感謝してやまない。まだ正式なプロポーズはしていないが、竹内の気持ちはとっくに固まっているという。

「いずれは、と思っています。今年は、と思ったんですけど、病気のこともあるし、いろいろ忙しくなると思う。来年ぐらいがいいかな」(竹内)

 松田さんを幸せにするためにもまずは治療に専念。どんな試練も2人の力で乗り越える決意だ。