【スポーツ情報局】

 五輪担当記者:6日、都内で各競技団体の代表者を集め、2016年のリオ五輪対策プロジェクトが開かれ、金メダルの獲得目標をロンドン五輪の2倍の「14個」と設定しました。

 デスク:もう、リオか…。ソチ五輪の打ち上げも終わってないのに…。

 記者:落ち込まないでください。でも、すでにソチ以上に前途多難の予感です。競泳など今月から現地を視察する団体もある一方で、慣れない土地に早くも苦戦している団体があるんです。日本バレーボール協会の荒木田裕子強化事業本部長(60)は直前練習用の体育館をリオ市内で探していますが「お手上げ状態」と訴えていました。

 デスク:日系人も多いブラジルなら、いろんなツテもあるんじゃない?

 記者:実はそれはサンパウロのことなんです。サンパウロに比べたらリオは日系人の数も少なく、現地の協力者を探すのもひと苦労で、荒木田氏も「サンパウロだとたくさんあるんだけど…」とボヤいてました。

 デスク:そういえば、中学生の時にブラジルに移住した某参院議員も最初の目的地はサンパウロだったな…。

 記者:日本オリンピック委員会(JOC)幹部は「日本のブラジルのイメージはサンパウロ。皆さん誤解していた」とイメージの転換を促していました。不安の声はバレー以外にも噴出し「リオは大丈夫」という意識はもはやないですね。

 デスク:今のうちに気づいてよかったんじゃないか。

 記者:それが一番の収穫でしたね。8月に大規模な視察を予定していますが、動ける団体は今からでもブラジル人を“おもてなし”したほうがいいかもしれません。