日本オリンピック委員会(JOC)は13日、安倍晋三前首相(66)のオリンピック・オーダー受章を発表した。

 国際オリンピック委員会(IOC)による同章は、1906年にクーベルタン男爵が五輪の普及・発展に顕著な功績を残した個人、団体に対して授与したことが始まり。日本では1964年の東京五輪の招致、大会成功に尽力した東龍太郎元IOC委員が1975年に受章して以降、現在まで62人が受章している。安倍前首相は日本人63人目となる。

 安倍前首相は2013年9月のIOC総会で東京大会アピールの演説を行うなど招致に尽力。16年リオ五輪の閉会式では、日本発祥の世界的キャラクター「マリオ」に扮してサプライズ登場し盛り上げた。今年3月、世界中で新型コロナウイルス感染が拡大する中、開催国のトップとしてIOCのトーマス・バッハ会長(66)へ延期を提案。今年9月の首相退任後は、大会組織委員会の名誉最高顧問に就任している。

 なお、授与式は16日午後に日本オリンピックミュージアム(東京・新宿区)で行われ、バッハ会長をはじめ山下泰裕JOC会長(63)、大会組織委員会の森喜朗会長(83)らが出席する。