前橋競輪場で開催中の「第89回全日本自転車競技選手権大会トラック・レース」は7日、3日目を行った。男子ケイリンは2日目にスプリントを制した深谷知広(30=JPCU)が勢いそのままに優勝! 2017年大会以来となる同種目2回目の栄誉を手にした。

 深谷は「前回優勝したときにはナショナルチーム不在だったので、フルメンバーの中で優勝できてうれしい。勝因? 脱毛です!」とスプリント優勝時と同じネタを繰り出すと、大爆笑の渦となった。だが、これはただのネタではなく「レース前にストレスがなくなるので3割増しです」と真の理由も明かした。

 また「東スポコラムにも書いたが、五輪内定メンバーから優勝を出さないつもりで戦った。簡単に代表が勝てる国ではないというところを見せたかったので」と今回の優勝の意義を口にした。

 準優勝は東京五輪代表に内定している脇本雄太(31=JPCU)で、3位は実力者の河端朋之(35=JPCU)。またもう一人の内定選手新田祐大(34=JPCU)は4着に終わった。

 女子ケイリンはナショナルチームに加入して間もない梅川風子(29=JPCU)がいきなりの優勝と、一気に頭角を現した。