マカオでプロ3戦目を終えた日本ミドル級1位の村田諒太(28=三迫)が23日、帰国した。海外初試合でカルロス・ナシメント(36=ブラジル)を4回TKOで下し、3戦連続KO勝利。傷がほとんどない顔で「明日からでも練習したいです。今までの3試合で、最もダメージは少ないです」を笑顔を見せた。

 その理由は守備力の進化にある。昨夏のプロデビュー以降、イスマエル・サラス・トレーナーに徹底した指導を受けたことで「昨日も決定的なのは一発ももらわなかった」。1~2月の米国・ラスベガスキャンプでも手応えはつかんでいたが、それが実戦でも発揮できた形だ。

 次戦は5~6月に国内で、5戦目は9月にシンガポールで行う予定。さらなる強敵と拳を交えることが予想されるが「もっと右を上から打ち下ろせる、体重を乗せて下半身の力をうまく伝えられるパンチを打てるように」と自身の課題を挙げた。「課題を克服するのが楽しみ。一歩でも世界に近づけるように頑張っていきたい」という村田の視線は世界にしか向いていない。