〝ハンド王子〟宮崎大輔の処分巡り「厳罰派」「擁護派」で意見真っ二つ

2020年11月05日 05時15分

宮崎大輔

 ハンドボール元日本代表・宮崎大輔(39)が交際相手で新体操〝フェアリージャパン〟の元日本代表・深瀬菜月(26)への暴行容疑で逮捕された一件が、さらなる波紋を広げている。今後の処分をめぐり、ハンドボール関係者の間では「厳罰派」と「擁護派」で意見が真っ二つ。処分の〝物差し〟として、先ごろ不祥事で世間の注目を集めた超大物アスリートの名前まで飛び出した。果たして、ハンドのレジェンドにはどんな処分が下されるのか。

 宮崎は愛知・名古屋市内で1日夜に男女4人で飲食後、2日に同市内のホテルで深瀬の髪を引っ張るなどした疑いで愛知県警中署に逮捕された。名古屋地検に送検後の3日夜に釈放された宮崎は「もみ合いになったが髪は引っ張っていない」と暴力行為を否定し、被害者とされる深瀬も「暴力は振るわれていない」と話しているという。今後は任意での捜査が続けられる。

 暴力の有無がカギを握る一方で、刑事罰とは別にアスリートとしての処分にも注目が集まる。日本ハンドボール協会は本紙の取材に「警察の捜査の進展を待ってから。暴力行為があったのなら処罰の対象かもしれませんし、そういう事実がないかもしれない。新しい事実が出る可能性もゼロではない」と慎重な姿勢。宮崎が在籍する日体大も「捜査が終わらなければ処分は出せない」と捜査の成り行きを見守っている。

 いずれにせよ、宮崎が警察に逮捕される騒動を起こしたことは確か。ハンドボール関係者の間では早くも処分をめぐって意見が二分。その議論の〝物差し〟として、不倫騒動で年内活動停止処分を受けた競泳の東京五輪代表・瀬戸大也(26)の名前まで飛び出した。ある日体大OBは「今までの功績を考えてほしい。今回、事が大きくなったのは彼が有名だから。これはハンドボールを世に広めてくれたことの裏返し。瀬戸選手と同じように〝世間を騒がせた〟という程度の処分でいいのでは」と擁護。厳重注意などの軽い処分が妥当とみている。

 一方で「情状酌量の余地なし」との意見もある。あるハンドボール関係者は「社会的影響があるのは瀬戸選手と同じだけど、たとえ暴行していなくても逮捕された事実は大きい。ハンドボールにマイナスなイメージを与えた。それに、彼は(選手としては)〝過去の人〟。今、若い選手が業界を盛り上げようとしている中で、元日本代表という肩書で事件が報じられるのは本当に迷惑」と憤った。

 日本男子代表は「彗星JAPAN」の愛称で売り出され、SNSでハンドボールを積極的にアピールする選手もいる。そんな中、レジェンドの警察ざたによるイメージダウンは痛恨の極み。検察による処分の内容次第では、協会内から厳罰を求める意見が上がる可能性もある。長らく競技の普及に貢献した〝ハンド王子〟は果たしてどうなるのか。