知人女性への暴行容疑で逮捕されていたハンドボール元日本代表・宮崎大輔(39)の釈放から一夜明け、日本ハンドボール協会は4日、処分について「警察の捜査の進展を待ってから」と慎重な構えを見せた。

 宮崎は愛知・名古屋市内で1日夜に男女4人で飲食後、2日に同市内のホテルで交際女性の髪を引っ張るなどした疑いで同署に逮捕された。その後、名古屋地検は勾留請求をせず、宮崎は3日夜に愛知県警中署から釈放。本人と被害女性はともに暴行の事実を否認している。

 これらを踏まえ、日本協会は「今後、警察が任意で取り調べすると言っているので、それをみないと我々としては何とも言えない」とした上で「仮に身内と言えども暴力行為があったのであれば処罰の対象かもしれませんし、そういう事実がないかもしれない。新しい事実が出る可能性もゼロではない。つまり、我々の行動規定に抵触する部分があるか、ないかは警察が発表する事実関係を待ってからになります」と説明した。

 この日から男子代表合宿がスタート。現在、宮崎は代表メンバーではないが、日体大所属の選手として協会に登録されている。現在は単なるイチ登録選手とはいえ、長らくハンドボール界の普及に貢献したことは疑いもない。協会は「本人も言っておりますが、世間を騒がせたということは事実。それに対して協会がどう対応するか? それは、その次の問題だと思います」と話し、今後の展開に注視していくという。