【ロシア・ソチ19日(日本時間20日)発】スノーボード女子のパラレル大回転で竹内智香(30=広島ガス)が、4度目の五輪出場で銀メダルに輝いた。スノーボードでは日本女子初の快挙となった。

 雪上では攻撃的なスタイルが目立つ竹内だが、素顔はまったく別だ。

 北海道・旭岳温泉で旅館を経営する父の隆治さん(62)は「ひたむきに努力する子。アメリカのアウトレットでシャツを買ってきてくれたこともあります」と娘をたたえた。芯は強く、我慢強いという。母・裕子さん(59)は「スイスに行っての5年間は誰にも言えないような苦労をしてきた」と涙を流した。

 一方、おじの泊(とまり)賢吾さん(55)によれば「周りの人への気配りがすごい。料理もうまいんだけど、片付けもうまいんですよ。みんな家族で食べてる途中に空いた皿をパッパ、パッパと片付けて、残ったらまとめて、食事が終わるころには洗い物ないんですよ。感心しましたよね」

 合宿などで鍛えた料理の腕前も一級品で何でも作れるという。地元北海道に帰宅した時は、ロードバイクなどアウトドアを楽しむ。

 所属は広島市の広島ガスで、“第2の故郷”への愛着も強い。県の「ひろしま観光大使」も務めている。好物はもちろんお好み焼きだ。